作業工程

施工準備

「コンクリート構造物の補修」の工程を構造物のひとつである「ブロック塀」を例にしてお話させて頂きます。黒くなって傷んでしまったブロック壁を多く見かけます。これは単に古くなったり、手入れの具合で汚れてきたワケではないのです。
ほぼ全てのコンクリートの建物や製品はアルカリ成分を主としておりますので、酸性に弱いのです。最近、特に言われている「酸性雨」がその汚れの原因の多くを占めます。

はじめの一手間
工程の最初に、水なり溶剤なりが周囲に飛散する可能性のある部分には丁寧にマスキング保護を施します。これで下準備は完了です。

高圧洗浄作業

そして工程のスタートです。全体を隅々まで業務用の高圧洗浄機で洗い流して、こびりついた長年の汚れを落とします。表面はもとより裏面も、窓飾りや傘部分、そして…裏面の支えブロックも含めた隅々までを完全に洗い流します。
これで確かに汚れは落ちて一見綺麗に見えるのですが、水圧におされて骨材と呼ばれる砂と砂利がセメントで固められたザラザラな地肌がむきだしになり、コンクリート表面の質感も同時に落ちてしまいます。

コンクリート補修の認知
「ブロック塀の補修」に関してよく誤解されるのですが、単に「洗浄」してから「コーティング」、もしくは「洗浄」のみで終了と思われがちなのです。実は「洗浄」から「コーティング」に至るまでの様々な細かい修正が大切な部分であると考えております。

クラックの補修

現場ごとに症状が様々ではありますが、修正する必要のある部分は全て直してゆきます。細部については本当にキリがない程の亀裂(クラック)・欠け・割れ等様々な細かい修正を隅々までしてゆきます。テーマは自然さです。限りなく元の状態に戻します。
本当に細かい修正の例をあげだすと先に進めなくなるくらいです。それくらい多くの不具合が存在します。

一番傷んでいる部分とは
細い修正例の一つとして、気になるのは「笠」の部分です。ここは一番風雨にさらされる部分なので、多くの現場では苔生していてかなり黒く傷んでいます。ブロックから外れてしまって、上に持ち上げるとスッと取れてしまうこともあります。初期施工時の接着モルタルの消耗が原因と思われます。もちろん外れてしまっている「笠」はモルタルではなく専用の接着溶剤でブロックにしっかりと付け合わせます。そして「笠」の一つ一つを丁寧にセメント素材で均一化してゆきます。

マスキング作業

完全に不具合が修正されてから、目地に沿って、丁寧に慎重にマスキングテープを貼ってゆきます。同時に上下の凹凸で不自然なバリや汚れを削り落とします。マスキングの工程は現場によって前後することもあります。

吹き付け補修施工

「ブロック面」や「笠」「壁自体の支え」等をしっかりと直して目地のマスキングを施した上で、特殊な溶剤を全体に塗布します。吹き付けが終わった後で丁寧に目地のマスキングを取り払い、その上で目地が生きるように墨のような溶剤で軽く描きをいれます。これで見栄えは完璧に綺麗になります。

質感へのこだわり
ここで吹き付けるのは決してペンキではありません。ペンキだと折角のコンクリートの質感が不自然に無機質なものになってしまうからです。やはり当初施工された時の、自然な状態(良い意味でのコンクリートの優しい肌合い)に戻したいので、セメント素地の色合わせには気を使います。また…今後雨に濡れた時にそこだけ完全に水をはじいて浮いてしまってはそれも不自然なので、濡れ色にもこだわります。

表面保護剤(クリア)施工

その上で更に全体にクリアを吹き付けます。これによってブロックの内側に塗膜を形成し、完成した美観が長持ちするようになります。

施工終了!

「ブロック塀」の補修の工程としては以上ですが、本当に様々な細かい修正を丁寧且つテキパキと処理してゆくことがポイントになります。「コンクリート構造物」のひとつである「ブロック塀」を例にとってお話させて頂きましたが、本当に多くのコンクリートにまつわる不具合は溢れていますので、あくまでひとつの例として受け止めて頂けると幸いです。様々な不具合のある現場や対象を、多種多様なテクニックで対応させて頂きます。

無料見積依頼書
Q&A
ブログ

TOPへ戻る